痛みで学ぶこと。
一昨日の月曜日、お尻の痛さに我慢が出来ずお客さんに教えてもらった横浜の有名だという大腸/肛門科専門の病院へ行ってきた。
普段から、痔と肛門周囲膿瘍(痔ろう)でお店の近くの病院に通ってはいたものの簡単な膿みを取る切開手術をやって以来、一向に手術をしてくれる気配がなく症状もひどくなる一方だったので仕方なく藁にもすがる思いで遠い横浜までやってきた。
何故か採血やら、心電図やら、いろんな検査をした後、診察へ。
とりあえず今までの経過を説明。
この痔ろうも痔もどちらも手術して治したいという事を伝えた。
まずは、膿みを出す手術をしなければいけないので超音波で膿みが溜まってる場所を調べた。
先生は「これ前にどこを切開したの?ちゃんと膿み出た?」と聞いてくる。
前に切った時は本当に触診でこの辺って言って一瞬のうちに切られてしまったので全然わからないし、その後も膿みはあまりでてこなかった。
超音波の写真を先生が見せてきた。
結果は、広範囲に渡って膿みがたまってるのでこれは局部麻酔じゃ痛みに耐えれないと言う。
確かに、前回切った時も局部麻酔なんか全く聞かず痛い思いをした。
なので先生が提案する下半身麻酔でやることに。
しかも入院したほうがいいと言う。
私はじゃあ手術の日を・・・というと「今日、明日にでもやらないとどんどん広がるよ。」という先生の言葉に私は不安になった。
でも、さすがに今日入院はな〜と思いながらも結局、今日でも明日でも仕事を休まなきゃいけないのは一緒だから仕方ないと思いお姉ちゃんに手術/入院費用の相談をしてその日に決定。
化粧、マニキュアなど全部落とした後、点滴をしながら手術室へ。
前回の切開手術の痛みが忘れられず、先生に何度も「痛くないですよね?!」と確認する。
先生は「麻酔のチクっとする痛みだけだから大丈夫だよ。」と言う。
そして、背中の骨の部分に麻酔を打たれる。
しかも、3本も。
痛かった・・・。
だんだん下半身が麻痺してきて感覚がなくなった。
なんか癒し系の音楽は流れてるものの、私はいつお尻を切られるのやらと落ち着かず私の手を握ってる看護婦さんに「もう始まってますか?」と何度も尋ねた。
お尻を何かされてるのはわかるものの何か熱いものが中でぐちゃぐちゃされてる感じ。
「もう始まってる?」の質問に看護婦さんは「もう始まってるから今痛くなければ大丈夫ですよ。」と言う。
もう始まってるんだ〜と一人おびえ始め、目に見えない分どんどん怖くなって痛くもないのに何故か泣き出してしまった。
一度泣いたら涙は止まらず「怖いよ〜。」と幼稚園生並みに泣きながら訴える。
そんな私の手を「大丈夫だよ。」と看護婦さんは握ってくれた。
「はい!おつかれさまでした!」先生の声が聞こえた。
私は泣きながら「先生、膿み全部出してくれました?」と聞くと「結構、膿みがあったから今お尻に5つ穴を開けてその穴にゴムの管を通してるからそこから膿みがでてくるようにしてるからね。徐々に管を取りましょう。」と言われ、その時は全く意味がわからず「はい。」と返事をし、病室へ戻り下半身は動かないのでそのまま爆睡。
夜中目が覚めるとお尻の痛みに気づいた。
麻酔がきれて傷痕がひりひりする。
横を向いても、上を向いてもどうやっても痛い。
私は痛くなるたびにナースコールを押した。
筋肉注射を打ってもらい、また目が覚め痛み止めの薬を飲み・・・。
そして、朝になっても痛みは消えなかった。
8時半から診察。
診察室の前で待ってるが全然名前が呼ばれない。
というか、待ってる時も痛くて椅子に座れないし立ってても痛い。
そんなストレスが最高潮に達し、やっと名前が呼ばれた。
座ってくださいという看護婦の声に「痛いから無理です。」と不機嫌に答える。
そして横になって看護婦さんがガーゼを外そうとした瞬間、肌についているテープの衝撃が私の中の何かのスイッチを押した。
その看護婦に対する怒りなのか、痛みなのかわからないが「いたーーーーい!!」と叫びそれからまた涙がぼろぼろ落ちてそれでも診察中も「いたいーーーー!!!!」と泣き叫び続けた。
5本入っていたうちの2本の管は取ってくれたが、残り3本はまだ取らないと先生は言った。そして、今日も入院したほうがいいと言う。
生活費の事を考えると仕事を休めないけど、この痛みで仕事なんかできやしないともう1日入院することに。
それからもずーっと痛みは続き、ナースコールを押しては先生を呼んでもらい痛み止めの座薬をいれてもらう。
でも、あんまり効かない。
一番辛かったのは普通に座れないこと。
手術後に先生が言ってた意味がその時になって初めてわかった。
お尻に管を3本(最初5本)のさしてりゃ、そりゃ痛いわ。
お尻の肌がひりひりして引き裂かれそうな痛みが続く。
でも、良くなる為にとひたすら我慢する。
この辺でやっと気づく。
痛み止めをもらっても効かないって事は、自分でひたすら痛みを我慢するしかないんだと。
そう思えば、ちょっと楽になって痛い時は横になってひたすら歯を食いしばる。
そして、だんだん痛みにも慣れてくる。
手術した翌日の夕食はやっと普通のご飯を食べれるようになった。
手術後、おかゆだったので美味しくなかったけど久しぶりのちゃんとしたご飯を目の前にするとウキウキ気分になった。
同室の患者さんが「ワンコロちゃん、本当美味しそうに食べるね〜♪その姿を男の子に見せたら惚れちゃうよ。」なんて言ってくる。
だって、本当に美味しいんだも〜ん!!!
なんて幸せなんだろうと思いながら、バクバク食べる。
サラダの中には、大きなトマトが入ってた。
私は大嫌いなトマトにちょっと興味を持ち、病院で出される食事は一つ残らず食べなければという変な固定概念でトマトを口にいれた。
いつもだったら食べれてもやっぱりまずいな〜と思ってしまうトマト。
この日のトマトは本当美味しかった!!
次の日も苦手なにんじんやカリフラワーを食べ全てご飯は完食した。
痛い痛いといいながらも、ご飯が食べられる事を幸せに感じたり、普通に座れる事が当たり前の事じゃないって事に気づいたり、嫌いな食べ物がこんなに美味しく感じたり、そんな些細な当たり前の事に気づけただけでも幸せだな〜としみじみ思った。
また夜は筋肉注射と痛み止めでなんとか過ごし、今日の朝の診察で残りの管を抜いてくれた。
今日も痛みに耐えきれず痛いよ〜!!と泣き叫びながら、管を抜き終わった後に泣きながら「本当にもう管抜いてよかったんですか?」と聞くと「また膿みがたまるかもしれないけどそればっかりはなんとも言えない。たまったらまた膿みを出す手術をするしかない。そればっかりは自分でどうにか出来ることじゃなく自然になってしまうものだから。でも、管は今が抜くべき時だと思ったから抜いたんだよ。これで膿みがたまらなくなって炎症も収まったら次は根治手術だからね。今日で退院していいからまた今週見せにきてね。」
先生の話を涙を拭きながらとりあえず「はい。」と素直に聞いて、診察室を出た。
管を抜いたら、前よりはちょっと楽になった。
病気にならなければ気づけないことがたくさんあると思う。
もちろん痛いのは辛いけど、その分他人の痛みにも敏感になれる。
痔の手術で入院してる患者さんはみんな言う。
普通の人は痔なんて病気じゃない。ってお尻ってだけでからかって馬鹿にする人がほとんど。
だけど、もし自分が痔になってたら絶対に馬鹿にしないだろう。
人からしてみれば病気なんてただの他人事だろう。
本人にとっては、本当に痛みとの戦いだって事を知ってほしいと思う。
痔の人をからかって色々言う人もいるかもしれない。
だけどじゃあ反対に、癌の人に「お前は癌だ〜!」なんてからかって言いますか??
たぶんほとんどの人が言わないと思う。
お尻ってだけでこんなに扱いが違うなんて嫌だよね。
しかもお尻なんて神経が集中して、縫う事もできない痛いところなのにさ。
あんまりお尻の病気を馬鹿にしてると、本当に痛い目にあうよ。
私は自分ながらに反省・・・。
お尻を甘く見すぎてました・・・一番やっかいです。
とりあえず今日やっと退院できて家に帰ってこれた。
今日まで仕事は休もう。
もっと体を大切にしなきゃなと実感。
今回の炎症がおさまったら、次は根治手術&痔の手術。
その手術の方が今よりもっと痛いのはわかってる。
話を聞くだけでもぞっとして不安になる。
でも、私は1日でも早く完治させて健康に戻りたい。
今回、泣き叫びながらも痛みを我慢できたのは、これを我慢すればこの先に明るい毎日があると思えたから。
だから、痛いのをわかってても必ず手術して完治してみせる。
痛いのはせいぜい1週間。
それを乗り越えれば大丈夫。
なんで自分だけこんな風になっちゃったんだろうって思ったことがある。
だけど、お店の病気持ちのお客さんDさんが前に言ってた。
「病気って言うのは貰い物。神様が自分にくれたもの。有り難いものなんだよ。他の人にはわからないでしょ。」
確かに・・・と思いながら、入院中痛い時はこの言葉を何度も思い出し「ありがたや〜」と自分に言い聞かせてました(笑)
でも、痛みで学ぶことって本当に多いと思う。
自分の体や食生活を見直すいいきっかけにもなるしね。
みなさんも気をつけてください。





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